病み上がりながら、ず〜っと家にいても腐りそうなので、 ようかと近場の公園に桜でも見に行こぅという運びに。 どこがいいかな〜という段になって、 ”そぅだ、折角だから靖国神社とやらに行ってみよう” ニュースでばかり話題になるこの神社、 近場ながらまだ一度も行ったこと無かったのですよ。
行って見た感想は、概ね予想してた通りの場所で、 やはり日本の感覚だと慰霊はこうなるのだなという感じ。
日本中どこにでもありそうな神社の形態で、 緑豊かな公園となってて、 境内には戦友達の植えた桜が咲き、 池には大きな鯉がいっぱいいて、、 庭園はお茶会とかに開放され、 公園に憩う家族連れで賑わう・・・ ”あぁコレなら英霊も寂しくないな”と 生きている人が概ね納得できるであろう施設ですよ。 ここら辺はやっぱり神道はプロの仕事してるなって感じ。 ちょっと興味が向けば資料館みたいなのがあって、 英霊達がちょっと気恥ずかしくなるような寿ぎっぷりで、 メモリアルが展示されてたり。
”正義をなした人として、神の元に召される”ではなく、 ”革命精神の規範を体現したとして、同胞の手本となる”でもなく、 ”靖国の一柱となって愛する人々と四季に囲まれて日本を守り続ける”。 この、徹底的に主観の排されているシステムは、 他の国でありがちな、 戦没者を政治的プロパガンダに利用するいかがわしさや、 過去の人をその時その時のテンポラルな価値判断で裁き続ける愚かさ等と無縁で こういう宗教的なセンスの良さに関しては、 この国は誇っても良いのではないかと思ったり^^;
この神社がナゼ問題になっちゃうのかは ウラの事情が複雑そうで伺い知れないのだけれど、 一つには、神としての強力さが挙げられそうですね 素人考えながら、 ”国を守るために戦地に斃れた怨霊を鎮魂した250万柱の御霊”、 文字面だけみてもかなり強そうです。
日本人は割と宗教に冷静だから ”国のために死んだから靖国に行って国を守り続ける” は考えても ”靖国で守っている神がいるから日本は守られる” を受け入れることはためらってしまうものですが (もちろん言葉の上ではそういう言挙げをするでしょう、それが神道ですから)
普通の宗教においては下の論理も普通に成立するので、 他文化圏からみたら物騒な神かもなぁとか思ったり^^; | |