時々思い出したようにこんなテーマでつれづれしてみようかと思ってみたり。 懐かしのゲーム曲の中から、個人的に思い出のある曲を語ろう企画ですー 少ないbitの中に世界観と作者の熱い思いと、そしてゲーム性までもが ぎゅっと詰まったゲームミュージックの世界、影鈴は大好きなのですよ 記念すべき第一回はこの曲。
キープ・ランニング チェルノブ stage3/stage7 1988 DataEast
ヘンなゲームで有名なデコさんの、 ヘンなゲーム代表作の一つであるところの”チェルノブ”から・・(笑
マイナーメジャーなので、改めて説明する必要、なさげなゲームながら、 タイトルと、タイトル画面のソ連国旗が示すとおり(?) 原発事故で超能力者になった炭坑夫が、謎の悪の組織”デスタリアン”と戦うという、 とてもシュールな強制横スクロールアクションなのですよ 我が前に敵無し!
ゲームスタート時の↑ストーリ解説や、 後ろには決して進めないという謎のゲーム性、 子供の落書きでもここまで発想できないというシュールな敵や背景の数々、 そしてあまりにもなげやりな、自機やられパターン(ぼぇえぇぇって音がなるだけ)。 このゲームを影鈴に紹介してくれた友人は、このやられパターンを見ると いつも15秒間くらいは笑い転げてたものですよ
でも実は何度かやってると、 ゲームが結構おもしろかったり、ひたすら前に進む主人公が格好良く見えてきたり、 主人公の走るアニメーションパターンが無駄に凝っていたりと、 なかなか愛のこもっているゲームであることに気づかされたり。
この類のゲームをいっぱい作ったデコさんという会社は、 熱い思いを秘めつつ、なかなかシャイな集団だったのだなー、というのは ゲームに出会って15年後の感想(笑 オトナになったものにゃ。
熱いメッセージを、不器用な人がストレートに作品にしてしまうと、 どうしても泥臭くなってしまいがちで、 かといって泥臭さを拭おうとすると、浅薄なオシャレしか残らなかったりして。 この辺はセンス勝負ながら、 この時代、この手のセンスに関してはタイトーさんやナムコさん、 他の追随を許さないクオリティを持っているわけで・・・ そこでデコさんがとった道というのは、伝えたいモノを道化の仮面でくるむということだったのかも (同じデコさんでもシュールっけなしの”空牙”とか見るとやっぱり泥臭いのですよね^^;)
コミカルながら前に進み続けるチェルノブの姿というのは、デコさんに重なるものがあります。
チェルノブの曲というと、コミカルなんだかシリアスなんだか分からない、 ヒーロ曲チックな1面の曲がとりあえず思い浮かぶわけですけど、 今日はあえて3面の曲を。
なにやら飛び跳ねる土偶みたいな2面ボス(笑)を倒すと、 舞台が夜の都会に変わります。 ニュース番組のようなイントロで始まり、 颯爽と夜の高架を走るチェルノブのバックで鳴るのが、 着実なオモテ拍テンポの心地よい、この曲なのですー
このオモテ拍テンポのテーマ、 有名なレイフォース3面の曲になんとなくハーモニーが似ていて、 意外な共通点に思わずニヤリとさせられたり。 (こちらの方が先ですけどね) 着実に前に進んでる感じの曲で、実に心地よいのです
一分経過くらいから曲調が代わり、16ビートベースのリズムに。 メロディラインが・・・アレ、なんか古代ノリにゃー? ”いや、格好良いゲーム曲作るとこういう風に収斂するものなのかなぁ?”とか思ってると 終わりの音がピッチベンドで”にゅゎわぁぁぁ〜♪”とか上がって ”イースIIかいっ!”とココロの中でツッコミを入れるハメに(笑
てな感じで、この曲は、 決してオシャレではないけれど、 着実なテンポと、好感の持てる素直なハーモニーが心地よく、 また、ゲーム音楽をいろいろ聞いてる人は、いろいろと想起させられて心が豊かになるという、 マイナーながら、なかなかお得な曲なのですよ(⌒▽⌒)
次回の予定:TOXOPLASMA -哀しく雄々しく、梯団に交錯するB(バルカ)の光 | |