お正月を一緒にすごすはずだった彼女、 昨日のコミケの後から急に、 ”親に呼ばれたから実家帰らなきゃかも”と言い出してしょぼーん。
一緒に食べるお雑煮とか買い込んだし、”初詣も一緒に行こうねー”とか わぃわぃしてたので、結構がっかり。 できれば一緒に居てよーと言ってたら、なにやら話がおかしな方向に。 うだうだ話をしているうちに、 他にも少し好きな人ができたかも〜→大好きだった→友達に戻ろう え?え?
もぅ新幹線の時間だからと車で送ることに。 まぁ話あう機会はまだあるだろうと、動転するココロを抑えて車を出す。
何故か東京まで送らなくて良いーと言われて、 せっかくだからROの友達に会ってお茶してから帰るとのこと。 むぅ〜と半泣きになりながらも、まぁ機会はあるさ、と車で近所まで送る。。 最後に彼女は、 ”次の恋人できたらすぐ同棲して結婚しちゃうから、お友達とかあんまり期待しないでね”、 と言って、最後にキスして降りていった・・むむ?
家に戻って、突然ぽつーん。 最後に作ってくれたカレーうどんのにおいがしてて、 一緒に食べるはずだったおもちが置いてあって、 ”後で宅急便で家まで送って”と言われた荷物が置いてあって、 昨日一緒に楽しんだコミケの収穫が置いてあって、、
ハッと我に返る。自分は何をやっていたんだ? 親に呼ばれた彼女を駅まで送っていったつもりが、 実は6ヶ月の付き合いに終止符をうってるじゃないか。
慌てて、連絡をとろうとする。まだ近所でROの友達とお茶をしてるはず・・ そいえば、態度が煮え切らないのがもぅ待てないとか言ってた。 確かに彼女の言葉に甘えて、随分煮え切らない態度だったかもしれない。 失うくらいなら、いくらでも変えられる。 慌ててメールを送る。 ”戻ってきて。君の笑顔なしなんて考えられないよ、ずっとそばで笑っていて。。” プロポーズまがい@@;たぶん、彼女がずっと待ってた言葉。
返事はない。部屋に一人。さっきまで一緒にいた温もりがまだ残ってる部屋。 夜になり、どんどん冷えてくる部屋。メールを数回送る。。 返事がない。。だんだん気が触れて来る。 ”そこにいるんでしょ、、さっきまでそこにいたでしょ。。” 空しく響く言葉。 ”迎えにいかなきゃ” ・・でもどこに?
そして悟る。初めからしくまれてた! ”次の恋人”は、今会ってるRO友達だ。。 ここのとこの違和感に全て納得が行く。 ROの友達には影鈴も昨日コミケで会っている。 βから一緒の、とても信頼している仲間。 コミケ会場では、”最近なんかギクシャクして・・”なんて相談までしてた相手。 その後影鈴は別行動で、彼女と彼は一緒にいた。何を話したんだろう。
彼女と一緒にすごすはずだった歳越しが始まる。 楽しみにしてた、仕事のないゆっくりとした時間。 連絡がないまま、どんどん過ぎていく。 電話は着信拒否に設定変更されたらしい。鳴っても出ない状態から通話中に。。 キライならキライでいい。話すことを一方的に拒否する必要はないはず。 全く信頼を勝ち取れていなかった。。 夢を見ている気がする。 6ヶ月ずっといるのが当たり前だった。。それがない生活ってなんなんだろう。 考えられない、というかありえない。 悪い夢で、寝て起きたらセーブポイントに戻ってるんじゃないだろうか。。
ふと、実はメールが来てたことに気づく。 今まで送ってくれてた携帯の方ではなく、PCのアカウントだったので気づかなかった。 想像通り、今そのRO友達の所にいるとのことだった。 もぅほっておいてくれ、と。
除夜の鐘を一人で聞きながら、想像して、胸がつぶれそうになる。 影鈴のスキだった全てが今は違う人に向けられている。 引き止める権利はきっとないことは分かっている。 でもなんでこんなだまし討ちをするんだろう。 だまし討ちをしくむ理性があるということは、 それをしたとき影鈴がどう感じるかだって想像できてるってことだ。 なんでこんなひどいことをするんだろう。できるんだろう。
6ヶ月の恋人付き合い、ROのギルド運営で信頼しあう仲間、 どちらも影鈴の重さは、一時の恋愛熱よりも遥かに軽いってことなのか。
これから先、何のために何をしていけばいいのだろう。 趣味を一緒に笑い合える彼女なんて、この先できるのだろうか、、 というよりも、今まで一緒にいて笑ってた彼女はもぅ絶対にいない。 この先どんな良いめぐり合いがあったって、その事実は変わらない。 涙も枯れてくる。脱水だろうか、頭が痛い。。
目をつぶれば楽しかった思い出ばかりが、 二人で語り合った夢ばかりが、、、、 歳があける。普段はネットにいるRO友達も落ちている。 一言ここで話しておかないと、影鈴の信頼を失うだろうに、 それすらない。それほどまで自分は要らないということか・・
滅茶苦茶悔しくて、それ以上に悲しくて、どうしようもなく寂しい。 だれかに聞いて欲しくても、プライベートに関わるから詳細は話せない。 ましてやギルドmemに漏らしでもしたら、ギルド自体の危機になる。 抱えきれなくて、胸がつぶれる。
メッセのタイトルでやさぐれてたら、しおんの斉藤さんが話しかけてきてくれた。 詳しく話せない中で、とても救いになる話をしてもらった。 影鈴は理屈屋だから、こういうときも理屈でやってもらえるととても落ちつく。 まだ辛いけど、少し楽になる。 SCOTでやりあったり協力したり、 でもその程度の付き合いしか無かったのに、親身になってくれて、 そのコトが裏切りにあった心を癒してくれる。
余裕も出てくる。 最後まで計画伏せたり、二股かけたりしておけば良いものを、 出かける前に別れ話を持ち出して、ずっと影鈴と話していてくれたのは、 きっと彼女なりの、この6ヶ月間の幸せへの誠意なのだろう。 ひょっとしたら回避する道もあったのに影鈴が踏みにじったのかもしれない。 彼女にとっても大博打だから、それはきっとありとあらゆる手を使うだろうし、、 そう迫られた時に、友情を理由に拒める男の子がどれだけいるだろうか。 理屈では落ち着く。自分だって完璧には程遠かった。
感情ではつらい。ちょっとでも気を緩めると、勝手に涙が溢れる。 しばらくこれは仕方ないのだろう。
寝る前に昨日のコミケの本でも見るかーと 手元にあったNOI-GRENさんの本を見る。 ・・・かなりシチュエーションの重なる失恋ものだった。 NOI-GRENさん一流の心情描写とシンクロして、 取り返しのつかないくらいココロが潰れる。 ちょっと後悔しながら、ベッドに倒れこんだ。
ずっと、このベッドには、スカイプから流れる彼女の声があった。 誰にでも自慢できる声。 遠距離だったから、一番多い思い出はスカイプで夢を語り合ったこと。。 同じベッドで寝るのが辛すぎる。。 | |